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2008年11月19日

2012年に人類滅亡? 惑星「ニビル」のナゾ

参照:Technobahn 2008/11/17 20:32

職業柄、NASAのウエブサイトは毎日のようにチェックしているのだが、NASAのウエブサイトのトップページの右側に表示されている「サイト訪問者が最も興味を示しているキーワード(What are people interested in?)」の欄の中心に「ニビル(nibiru)」というよく分からない単語がいつも表示されているのに最近、気がついた。

NASAのウエブサイトの訪問者が最も興味を示している「ニビル」とは一体、何者なのだろか?

キーワードをクリックしてもNASAのウエブサイト内ではこの「ニビル」に関して、あまり記述がないのだが、どうやら、2005年7月29日にNASAが発表した「10番目の新惑星発見(New Planet Discovered -- Tenth Planet Discovered)」という発表が「ニビル」のことを示していることが判った。

 その上で更に調べると今月発表されたNASAのエイムズ研のニューズレターで

 「陰謀主義者たちが、2012年に地球が滅亡するという説を振りまいており、映画産業では早くもこのネタを金儲けのチャンスと考えているようだ。この説によると『ニビル』とは古代メソポタミア文明によって発見された3600年周期で太陽の周りを回っている惑星で、3600年周期でこの惑星が惑星軌道の内側に入ると地球に大災害を与えると唱えている。陰謀主義者たちによると『ニビル』の存在は古代マヤ文明でも知られていたとしており、古代マヤ文明ではこの惑星が惑星軌道の内側に入る2012年12月が地球最後の日と位置づけるカレンダーを残しているとも述べている。この『ニビル』に関する噂はブログからラジオのトークショーまで幅広く取り上げられる状態となっており、NASAでも密かに惑星『ニビル』の観測を続けているのにも関わらず、『ニビル』に関する事実を大衆には公表していないのだと言う。詳しくはディスカバリーチャネルの記事を参照のこと」

 という記載を見つけた。

 ディスカバリーチャネルの記事では、この「ニビル」を題材にした映画「2012」の制作が進んでいることがいたずらに世間における不安感を増大させているのではないかとし、映画「2012」はあくまでもフィクションであり、制作者側は「2012」が事実に基づいた内容ではないことをちゃんと啓蒙すべきだが、恐らくそんなことはしないだろうと、述べられていた。

 

ディスカバリーチャネルが問題視した映画「2012」とは、「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」「紀元前1万年」といった映画を生み出したローランド・エメリッヒ監督によるもので、来年8月に公開が予定されているものとなる。

 「ニビル」に対する注目度が映画「2012」のマーケティング効果によるものだとしたらその宣伝効果が高そうだ。


編集後記
文中で掲載しているNASAのエイムズ研のニューズレターで示しされている「陰謀主義」(陰謀主義者というのは原文の「Conspiracy」の直訳)の記述は実はNASAのエイムズ研の見解を示したものではなく、エイムズ研がディスカバリーチャネルの記事をそのまま引用したものとなる。つまり、この件に関して、エイムズ研では「ニビル」に関するコメントは行わず、第三者の意見としてディスカバリーチャネルの見解を示すに止まっている。「ニビル」に関して、実は奇妙なことに気がついたのであるが、2005年7月29日にNASAが発表した「10番目の新惑星発見(New Planet Discovered -- Tenth Planet Discovered)」という発表文(厳密には10番目の惑星ではないのだが、NASAの発表文では「New Planet」とあるため、惑星と訳している。正確には準惑星)の中には「ニビル」に関する記述は一切ないのにも関わらず、NASAのサイトで「ニビル」で検索するとこの10番目の新惑星発見の発表文が検索にヒットすることである。端的にいうと、NASAは10番目の新惑星発見の発表文に対して「ニビル」という検索キーワードをわざわざ付けているのである。これはかなり奇妙なことである。なぜならば、ディスカバリーチャネルのような純粋科学というか、教条主義的(=大槻教授的)な見地から立てば、「ニビル」に関する噂は否定か無視するべきものであり、わざわざ、まともなNASAの発表文に対して、「ニビル」という検索キーワードを付ける必要はどこにもないからである。実はNASAの内部にも確信犯がいると思うのは考え過ぎなのだろうか?
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